内科技術紹介
胃カメラ
当院では上部消化管内視鏡(胃カメラ)と下部消化管内視鏡(大腸ファイバー)を行っています
このページでは、上部消化管内視鏡(胃カメラ)についてご説明します。
胃カメラでは口からカメラを入れていく経口内視鏡と鼻からカメラを入れていく経鼻内視鏡があります。どちらでするかは医師と話し合って患者さまに決めていただきます。
経口法
口から入れていきます。カメラ自体が少し太い(うどんより少し太いくらい)ので、十分に麻酔をしていても舌や喉に触れたときにオエッとなるかもしれません。特に普段から食べものが飲み込みづらい方は、そうなりやすい傾向があります。
検査前
胃や食道の泡を消す薬を少量飲んでもらいます。麻酔
喉に麻酔液(キシロカイン)を直接吹き付けます。麻酔は表面麻酔で歯科でもよく使われる薬です。もし歯科の麻酔で気分が悪くなったことがある方は、検査前にお申し出ください。
検査
胃→十二指腸→胃→食道の順に診ていきます。検査後
麻酔が効いているので検査後30分は飲食を控えてください。※麻酔が効いているうちに飲食すると、喉がうまく動かないので誤嚥しやすくなります。誤嚥性肺炎の原因にもなりますので、お気をつけください。
喉の感覚が戻っていても、まだ麻酔が効いている場合があります。検査後1時間経ってからうがいをして、喉に違和感がないか確認をしてください。
経鼻法
鼻から入れていきます。カメラは経口法で使用するカメラの半分くらいの太さです。舌に触れないのでオエッとなりにくくなっています。過去に鼻を骨折した経験がある方、鼻の奥が狭い方はカメラが通れない場合があります。その場合は経鼻用のカメラのまま、口から入れていきます。
検査前
胃や食道の泡を消す薬を少量飲んでいただきます。両方の鼻に点鼻薬(プリビナ)を吹きつけます。(鼻づまりなどに使う薬で、鼻の奥を広げて通りをよくします。)
この薬はおよそ3時間効果があります。
麻酔
チューブに麻酔薬(キシロカイン)を塗ります。さらに麻酔液を噴霧してから、カメラを通す鼻の穴に差し込み5分お待ちください。さらに太いチューブに麻酔薬と麻酔液を同様に付け、同じ鼻の穴に差し込み5分お待ちください。
検査
胃→十二指腸→胃→食道の順に診ていきます。検査後
喉へは麻酔をしていませんが、鼻から流れてきた薬が付着する場合があります。麻酔は経口法と同じ薬ですので、検査後30分は飲食をお控えください。
※たまに検査後、鼻の粘膜を擦ったため鼻血が出る場合があります。鼻血が出たら上向きになって15分ほどそのまま休んでください。検査前の点鼻薬は鼻血止めも兼ねています。それでも鼻血が止まらない場合は、当院までご連絡ください。
内科技術:2012年03月07日