外科技術紹介
ステント術(椎骨動脈)
椎骨動脈起始部狭窄症のStentによる拡大術(PTA)
手術はDSA室で行います。患者さまは通常のDSA検査と同様に寝台へ寝ていただきます。カテーテルの挿入は大腿部からです。大腿部からの挿入のため、退室時はストレッチャーに乗って病室へお戻りいただきます。
通常のDSA検査と同様にカテーテルを挿入し、まず狭窄部分の撮影を行います。
撮影した画像から、狭窄した部分と正常な部分の血管の長さと太さを測定します。
測定結果から目的にあったバルーンとステントを選択します。
まずはバルーンを挿入します。
狭窄部位に達したらバルーンをふくらませて、狭窄部品を押し拡げます。この時間は、おおよそ30秒ほどです。
その間に撮影を行い、正常にバルーンが膨らんで狭窄を拡げているか確認します。
十分に拡がったらステントを挿入します。
競作していた部位に達したら、ステントを拡げます。ここでもきちんと拡がっているか撮影を行ない、確認します。
最後に撮影を行ない、問題なく造影剤が流れているか確認します。
所要時間はおおよそ2時間ぐらいになります。
術後は病室で安静にしていただきます。
当院でステント術を受けられた患者様の手記
11月8日朝、畑を見に行った帰りに、ふと足がもつれ歩きにくくなり、家族に話すと早く病院へ行こうと言って、高杉病院へ連れて行ってもらいました。1年前に親戚が国府の高杉病院の脳外科で手術し良くなったのを思い出し、近くの国公立病院を通り越し、一刻でも早くと高杉病院に参りました。早速、診察して頂き、即入院とのことに驚きました。でも何をいっても命が大切と思い、先生の指示に従い、手術をしました。術後、血圧が下がり、世界が明るく見える様な感じがしました。手足のしびれも後遺症もなく、家族はじめ親戚の人にも嬉んでもらい、最近では、野菜作りに励めるようになり、喜んでいます。現在、79歳の私、生き延びる事が出来、残された人生を大切に、楽しく送っていこうと思っております。
高杉先生、ありがとうございました。
外科技術:2012年05月30日